1813年にイギリスのジョン・リバーの考案によって、リバーレースを作るリバー織機が誕生しました。以降、イギリスの機械を使い、コットン糸でリバーレースを製造していましたが、フランスではもっと繊細なデザインのレースを作りたいという思いが高まり、ソフィ・アレット社前社長が新たに考案した結果、細いシルクの糸を使ってより繊細な描写表現を可能にしました。後により丈夫で効率のいいナイロンが登場し、シルクから移行していきます。こうしてソフィ・アレット社の技術によって、繊細なデザインを表現できるようになったのです。
近年では、シャネルをはじめとしたオートクチュールメゾンやこだわりのブランドが、あえて100%シルクのリバーレースをソフィ・アレットにオーダーすることが増えてきて、再び定番レースの一つとして復活しています。
多くのオートクチュールメゾンが信頼を寄せるのは、ソフィ・アレット社の革新性と確かな技術あってこそです。