
Brand Story
取扱ブランドのご紹介
岩井レースが扱うソフィ・アレットをはじめとしたフランス製リバーレースやヨーロッパのハイエンドなレースブランドをご紹介します。

Sophie Hallette
キャサリン妃のドレスを飾った
モードに愛され続ける世界No.1のリバーレース
SOPHIE HALLETTE(ソフィ・アレット)社は、フランスで130年の歴史を誇るリバーレースの世界No.1メーカーです。マリリン・モンローやジャックリーン・ケネディに愛され、イギリス王室キャサリン妃のウェディングドレスに使われたことでも知られるなど、既にその地位は確立されています。現在は、シルクやコットンチュール、エンブロイダリーレースまで幅広く手掛ける総合レースメーカーとして、オートクチュールやプレタポルテ、高級ランジェリー市場に欠くことのできない存在となっています。

CLUNY LACE
“CLUNY STYLE”と称される
英国唯一のリバーレース・メゾン
CLUNY(クルーニー)社は、1845年から200年以上も続く英国で唯一の歴史あるリバーレース・メーカーです。亜麻布や編み物事業を前進とするCLUNY社は、産業革命初期の1760年代にこれらの生地の機械生産に参入しました。この転機に伴い、機械編みのリバーレース生産も手掛けていきます。
ノッティンガムとダービーシャーの州堺に位置する自社工場では、歴史あるリバーレース機が今も現役で稼働しています。極細の糸をゆっくりと撚り合わせていく手工業的なアプローチにより、3世紀にわたり美しく品格のあるレースを世に送り出しています。
また、クルーニー社のレースは、独自のふくらみをもったドットが特徴です。伝統とその時代ごとに考案される新たな技術を組み合わせることで、他にはないデザインを生み出し、独自の“CLUNY STYLE”を確立しています。
キリスト教の祭壇装飾やイギリス王室のウェディングドレス、バーバリー、ドルチェ&ガッバーナ、グッチのプレタポルテコレクション、さらに数々の劇場衣装からインテリアまで、特別にデザインされてきたオーセンティックなレースは、数百種類にも及び、今も大切に継承され続けています。
現在も人気の高い365種類のレースは、主にメゾンの6・7代目であるFrank Maltby Mason(フランク モルトビー メイソン)氏とFrancis Bowler Mason(フランシス ボウラー メイソン)氏によって考案・製図されたものです。優雅な花々で構成されたヴィクトリアン調の柄もクルーニー社の特徴のひとつとなっており、これほどまでに多彩なバリエーションでオリジナルの柄をもつレースメーカーは、世界でも類を見ないでしょう。

BACUS
世界のラグジュアリーメゾンが愛用する
芸術的な装飾テープ
BACUS(バッカス)社は、ドイツとの国境に位置する東フランス・リュネビルのブレードメーカーです。
古くからブレード(装飾テープ)の産地でもあったこの地で、バッカス社は1908年に創業しました。ビーズやストーン、スパンコールなどをかぎ針で縫い付ける伝統的なリュネビル刺繍に加えて、オリジナリティの高いブレードも豊富に展開しています。唯一無二の華やかさを持つブレードは海を越えて評判となり、『グレート・ギャツビー』に代表されるチャールストン・ファッションが流行した1920~30年代には、世界のスパンコール服地の多くが、このリュネビルで生産されるようになりました。
伝統に裏打ちされた職人技やクリエイティブなデザインは、1世紀以上に渡り世界的なメゾンやデザイナーたちから支持されています。特にシャネルやルイ・ヴィトンなどのコレクションでは、バッカス社のブレードがたびたび用いられており、今もパリのファッションに欠かすことが出来ません。その煌びやかな芸術性は『ラ・バヤデール』『パキータ』などの名作バレエから、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』の衣装などにも用いられています。フランスの国民的スターであるシャンソン歌手クロード・フランソワもそのブレードが施されたコスチュームを愛用していました。
バッカス社のスパンコールを生かしたブレードや可憐な花々、鳥のモチーフ、孔雀や鳥の羽を用いた感度の高い作品は、眺めているだけでも心躍り、イマジネーションを広げてくれます。

JABOULEY
リバーレースの伝統を受け継ぐ
色彩の美しさで魅せるラッセルレース
JABOULEY(ジャブレー)社は、1936年に創業したフランス・リヨン近郊のサン=タンドレ=ル=ガズを拠点とするラッセルレース・メーカーです。
チュールやヴェール帽、ヘアネットの製造からスタートしたジャブレー社は、ヴェールファッションの終息に伴い1950年代からリバーレースの生産へとシフト。さらに1960年代には、より近代的で生産性の高いラッセルレースへと移行していきます。
糸を撚り合わせてつくるリバーレースは繊細な絵柄を得意とし、一方でラッセルレースは規則性のある平面的な柄を得意とします。その特性は全く異なるものですが、近年の飛躍的な技術革新により、ラッセルレースもより繊細な絵柄の表現が可能に。
特に、フランス製のラッセルレースは、芸術的なリバーレースの伝統を受け継ぐ、洗練されたセンスや高い品質に定評があります。中でもジャブレー社のレースは、クチュールのようなデザインや最大1000本の糸を編み上げてから後染めされる他にはない色彩が特徴で世界的な人気を誇ります。タラ ジャーモン、サンドロ、マージュなどのパリジェンヌ御用達のファッションブランドに加えて、シャンテル、レジャビーといったフランスを代表するランジェリーブランドで、ジャブレー社のレースが用いられています。また全てのレースは、国際的な繊維の安全基準である「エコテックス(OEKO-TEX®)」認証も取得しています。