世界のラグジュアリーメゾンが愛用する 芸術的な装飾テープ

BACUS(バッカス)社は、ドイツとの国境に位置する東フランス・リュネビルのブレードメーカーです。古くからブレード(装飾テープ)の産地でもあったこの地で、バッカス社は1908年に創業しました。

ビーズやストーン、スパンコールなどをかぎ針で縫い付ける伝統的なリュネビル刺繍に加えて、オリジナリティの高いブレードも豊富に展開しています。唯一無二の華やかさを持つブレードは海を越えて評判となり、『グレート・ギャツビー』に代表されるチャールストン・ファッションが流行した1920~30年代には、世界のスパンコール服地の多くが、このリュネビルで生産されるようになりました。

伝統に裏打ちされた職人技やクリエイティブなデザインは、1世紀以上に渡り世界的なメゾンやデザイナーたちから支持されています。特にシャネルやルイ・ヴィトンなどのコレクションでは、バッカス社のブレードがたびたび用いられており、今もパリのファッションに欠かすことができません。その煌びやかな芸術性は『ラ・バヤデール』『パキータ』などの名作バレエから、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』の衣装などにも用いられています。フランスの国民的スターであるシャンソン歌手クロード・フランソワもそのブレードが施されたコスチュームを愛用していました。

バッカス社のスパンコールを生かしたブレードや可憐な花々、鳥のモチーフ、孔雀や鳥の羽を用いた感度の高い作品は、眺めているだけでも心躍り、イマジネーションを広げてくれます。