リバーレースの伝統を受け継ぐ 色彩の美しさで魅せるラッセルレース

JABOULEY(ジャブレー)社は、1936年に創業したフランス・リヨン近郊のサン=タンドレ=ル=ガズを拠点とするラッセルレース・メーカーです。チュールやヴェール帽、ヘアネットの製造からスタートしたジャブレー社は、ヴェールファッションの終息に伴い1950年代からリバーレースの生産へとシフト。さらに1960年代には、より近代的で生産性の高いラッセルレースへと移行していきます。

糸を撚り合わせてつくるリバーレースは繊細な絵柄を得意とし、一方でラッセルレースは規則性のある平面的な柄を得意とします。その特性は全く異なるものですが、近年の飛躍的な技術革新により、ラッセルレースもより繊細な絵柄の表現が可能に。

特に、フランス製のラッセルレースは、芸術的なリバーレースの伝統を受け継ぐ、洗練されたセンスや高い品質に定評があります。中でもジャブレー社のレースは、クチュールのようなデザインや最大1000本の糸を編み上げてから後染めされる他にはない色彩が特徴で世界的な人気を誇ります。タラ ジャーモン、サンドロ、マージュなどのパリジェンヌ御用達のファッションブランドに加えて、シャンテル、レジャビーといったフランスを代表するランジェリーブランドで、ジャブレー社のレースが用いられています。また全てのレースは、国際的な繊維の安全基準である「エコテックス(OEKO-TEX®)」認証も取得しています。